ある学会のこと

ひとりごと

2023-04-27

さて、私はわざわざ関西から東京の八王子くんだりまで日帰りで行ってきたのだが、それは自衛隊とか戦争とかの研究をしているちょっと変わった学会であった(特定されたら嫌やなあ…まあ大丈夫やろ)。

感想は「ふ~ん」でした。

いろいろおもしろい発表とかコメントもあったのだが、いちばんいいと思ったのは、シンポの最後で柳原さんという方がしたコメントで、いわく「自衛隊というはゲバルトなんですよ!」というもの。

あと、「自衛隊と戦前の日本軍はどこでどう切れてるのか。それが問題」みたいなこともおっしゃっとられた。これも確かに問題ですよねえ。というか、それがシンポの最後で出てくるというのも、どうなのか…

個人的に自衛官とか元自衛官の方も知ってるが、会って話してると皆さんとっても「いい方」。しかし集団になると違ってくるわけで、特に自衛隊では「武器持ってる」というのが付きまとう。社会学系の学会でしたが、この点ほかの方々はどう思っておられるんでしょうか。

image
陸上自衛隊HPより引用

それで思うのが、自衛隊と「ケガレ」の問題。武器を持って人を殺す、それが自衛隊というか、軍隊の宿命で、ケガレの問題というのが絶対あると思うんですよね。少なくとも、自衛隊が日本のサムライの後裔だというのなら。

昔々、藤原道長が源満仲を評して「あいつは殺人の名人だ。まったくスパッと簡単に人を殺してのけるぞ」と言ったそうなのだが、この言葉には尊敬と侮蔑の二面性があるような気がしますね。

いろいろここらへん深められそうだなあ~と思って聞いていたのだが、シンポを聞いてると、会員の方々には大きく分けてミリタリーマニアとアンチ自衛隊の二種類がいるような。だとしたらなかなか難しいものがあるかもしれない。

あれこれ書きましたが、まあ楽しい学会でした。いろいろ刺激になってよかったです。