私鉄沿線97分署ロケ地(1)

私鉄沿線97分署

2023-04-27

1984年から2年間テレビ朝日系列で放送されていた刑事ドラマ「私鉄沿線97分署」のロケ地は横浜市青葉区の東急たまプラーザ駅周辺だそうなのだが、今でもロケ地の面影が残っているところがありますねえ… Googleアースを頼りに少し探してみた。

〈オープニング〉

「私鉄沿線97分署」は石原プロモーションと東急エージェンシーの制作だそうで、スタッフは同じ枠で放送していた「西部警察」とかぶる人もいる。「私鉄沿線」とは速い話、東急のことで、オープニングも渋谷駅から東急東横線の様子を映している。

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渋谷と代官山の区間は今は地下鉄になったそうで、Googleアースで見ると建物の形が当時の線路を思わせる。渋谷も久しく行かへんな~

出演者のコミカルな紹介のあと、再び東急沿線。しかし今度は東急田園都市線で、多摩川から二子新地駅方面の景色になっている。

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田園都市線のたまプラーザ駅。なんで「たまプラザ駅」じゃないんでしょう? 当時はプラーザとも言ったのか。まだ開発途上という感じで、空き地や駐車場が多い。今はショッピングモールかなんかのビルに埋め尽くされてますが。

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しかしまあ、こうして見てみると視聴者はごく自然に東急沿線の新興住宅地に誘われるわけで、番組自体が東急不動産だか何だかの宣伝を兼ねていたのですね。うまいことやるもんや。当時の私鉄は複合企業としてとても力がありました。

ロケセットの「97分署」。エド・マクベインの87分署シリーズから来ているのだろうけど、中身はまったく違いますね。

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第1回放送分の監督は野田幸男。「特捜最前線」や「神津恭介の殺人推理」の監督もしているが、「私鉄沿線97分署」ではこの第1回しか監督していない。

「私鉄沿線97分署」は、監督の長谷部安春や澤田幸弘、脚本の峯尾基三など「西部警察」のスタッフだった人もいるけど、荒唐無稽な前作とは打って変わってリアルなつくりになっている。ロケ地にも市井の感じがよく出ていますね。

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