私鉄沿線97分署 第7話「あばよ! マイ・ラブ」

私鉄沿線97分署

2024-07-21

当時の歌謡曲のタイトルをつなぎ合わせたようなサブタイトル。不良のミカ(玉岡加奈子)と奈良刑事(鹿賀丈史)が中心になるエピソード。1980年代は少年非行が社会問題化した時代で、97分署でもしばしば取り上げているテーマですが。

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奈良と片山(時任三郎)、松元(小西博之)たちが詐欺容疑者の佐野(兼松隆)のアパートに乗り込む場面。緑区あざみ野の住所が。奈良に思いを寄せているミカは、奈良に声をかけるがつれなくされる。腹を立てたミカは、リサたちと97分署の刑事たちにいたずらを仕掛けるが、これが笑えないレベルの悪質なもの。

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片山がミカと不良仲間のリサ、ヨウコたちの万引きを見かけるシーン。後ろにあざみ野駅が映っている。考えてみれば「ミカ」「リサ」「ヨウコ」ってのも、カタカナで書くといかにも「不良」という感じですね。港のヨウコ、ヨコハマ、ヨコスカ~という感じで。

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かつての本屋はドトールコーヒーかローソンになっているらしい。駅前の本屋もめっきり減りました。

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松元は小田急バスの手すりに手錠でくくりつけられてしまう。ここのバス停は「杉山」と書いてますね。しかしどうも廃止になったらしい。

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奈良はミカたちのいたずらには引っかからず、リサとヨウコを連行する。留置場でヨウコは佐野の愛人(岡本麗)と接触し、詐欺で巻き上げた3000万円の分配を持ちかけられる。「はぐれ刑事純情派」の印象が強い岡本さんだけど、私が初めて見たのはクロレッツのちょっとエッチなCMでした。

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ここはよく出てくるたまプラーザ商店街の平野ビル。やはりテナントは入れ替わっている。茶色いレンガの段は昔のまま。



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佐野の足取りを追って聞き込みをする片山。97分署のロケ地としてよく出てくる「さぎぬまゲームセンター」。もうなくなったみたいで、今はゲーセンはどんどん減っているそうですが、昔は(またこのセリフ)ゲーセンに行かないとゲームはできなかったんですよね。

警察署の中にたばこの自販機が。これも今では考えられないことかな。

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エンディングは東急田園都市線の運転席からの景色の方がよかったな。ちょっと暗い感じはするけど。

こうして見てみると、この40年間でゲーセンと本屋、たばこ自販機、バス停がずいぶん減ったことを改めて実感する。代わりに増えたのは塾とコンビニだろうか。なんだか町が無機質になったような気もする。

駅前だとだいたいどこでもゲーセンに不良がたむろしてて、歩道には通勤客のたばこの吸い殻が散らばってたものでしたが、今ではそういう光景も減ったなあと。本屋の立ち読みもよく見かけたけど、その脇にはエロ本の自販機も堂々と置いてましたね。そういう猥雑さがなくなっていいような気もするけど、どうなんでしょうか…

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