私鉄沿線97分署 第20話「危険なヨコハマ・ストーリー!」

私鉄沿線97分署

2024-08-11

1985年3月10日放送の第20話「危険なヨコハマ・ストーリー!」は横浜市が舞台。そもそも97分署は「東京都多摩川市」という設定なのに、実際には横浜市緑区や川崎市宮前区が主なロケ地になっている。

「横浜港警察署」の管内でジャズ喫茶のオーナーが殺され、その容疑者の小椋正平が指名手配される。姉の真理子(鈴鹿景子)が田園プラザ病院の看護婦だったことから、97分署に捜査協力の依頼が来るというストーリー。

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正平は犯行時間の頃、知らない女性と映画を見ていたというのだが、奈良(鹿賀丈史)は真理子に懇願され、独自に再調査する。ロケ地の横浜東宝会館(横浜市中区住吉町)。2001年に閉館して取り壊されたそうで、昭和の面影がただようコンクリート造りの建物。

昔の映画館はこういう殺風景な感じの建物が多かった。

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犯行現場のバー「POLESTAR」。外壁は塗り替わってますが、今でもちゃんとありますね。神奈川区橋本町2丁目。いかにもそれらしい雰囲気の店。西部警察などでもロケ地に使われたらしい。



元々は米軍基地関係者が出入りした店だとか。ネットでは1954年の開業とある。占領軍のアメリカ文化が日本に浸透した時代。この回では大麻の密売をやっていたという設定だったが、それもいかにもありそうな感じがする。

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正平がいっしょに映画を見たという女性を探して、元町で聞き込みをする97分署の刑事たち。なんだかアーチのデザインが今と違うようですが。こういう斜体のゴシックがまたいかにも80年代という感じが。

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正平と映画を見た女性は橘容子(福家美峰)という女性だと突き止め、容子を問いただす奈良。容子は正平と伊勢佐木町をタクシーで走ったという。「あばよ!マイ・ラブ」でも出てきた「ヨウコ」。脚本家も適当だと思う。



こうやって地図まで貼り付けていると、伊勢佐木町商店街の宣伝をしてやってるような気がしてくる。

この容子という女、実はマリファナパーティーをやっていたという設定。

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真理子を問い詰める奈良。港の見える丘公園の展望台だが、ここも今ではだいぶ変わってしまっている。町って発展していくものだけど、こんなに変える必要はあるのかなあ…と思ったり。

背後に首都高神奈川3号線が見える。奈良の左側にシーサイド平尾の白いビルが見える。

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奈良の後ろに横浜マリンタワーが。昔はオレンジ色も入っていた。

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真理子の後ろに見える白い建物は、たぶん「日本運搬社」のビル。タンカーも見えて、いかにも港町横浜という雰囲気。

横浜は20年前に行ったきりだけど、それからまただいぶ変わったんだろうな。

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