私鉄沿線97分署 第10話「年忘れラストショー!」

私鉄沿線97分署

2024-01-01

私鉄沿線97分署の第10話「年忘れラストショー!」。1984年12月30日放映。

サラ金に強盗に入った覚せい剤中毒の男。取り押さえる松元刑事(小西博之)。電信柱に「美しが丘1-1」の表示が見える。ロケ地になったのは、たまプラーザ駅にほど近い「第一みなもとビル」。サラ金の事務所があった2階は、今は塾になっているみたい。

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「サラリーローン プラザ」の看板。こういうのを美術のスタッフは上手に作ると思う。1階は撮影当時は八百屋が入っていたみたいなのだが、今は空き店舗なんでしょうか。

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パチンコ店「レインボー」の前の公衆電話から97分署に電話する相原恵子(早見優)。軍艦マーチの音楽がバンバンかかって片山はよく聴きとれない。そう言えば最近はパチンコ店からこういう騒々しい音が流れてくることもなくなったような。

このレインボーはのちに「シャレード」と名前が変わったらしいのだが、すでに閉店とか。



おもしろいのは、相原が榎田(マギー司郎)と暴力団「親和会」の組員たちにつかまってしまい、レインボーの裏手の駐車場から連行されそうになったシーン。ここでなぜか中森明菜の「北ウイング」が流れてくる。

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バックにかすかに流れてくるので、BGMというより撮影中にどこかの有線で流れていた北ウイングがマイクに入ってしまったのじゃないか。北ウイングが発売されたのはこの年1984年だし。

相原から電話で連絡を受けた片山(時任三郎)と松元たちは助けに急行するのだが、どうもこのレインボーの「駐車場」は本当のレインボーの駐車場ではなく、新宿かどこかのビルみたい。よく見ると片山の背後の電信柱に「ハラダ薬局」の看板がある。

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「ハラダ薬局」の看板には「田園プラザ4-11」と架空の住所が書いてあるが、ハラダ薬局の電話番号は「374-158…」と書いてあるような。どうも西新宿5丁目のハラダ薬局らしい。

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実際のレインボーの裏手には駐車場はなかったみたいで、わざわざ東京に戻って別撮りしたようだ。見てるといかにもレインボーの2階の組事務所から裏手にまわってきたように見える。

だとすると、この「レインボー駐車場」の看板も実によくできているというか。ドラマというのは本当に手間と費用が掛かるものなのだと思う。ロケハンからして大変ですね。

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