私鉄沿線97分署 第5話「ご近所だからデスマッチ」

私鉄沿線97分署

2024-01-08

1984年11月25日放送。一色伸幸の脚本で監督は手銭弘喜。

冒頭出てきた、たまプラーザ駅の南口?でしょうか。今は南口も北口もすっかり変わって、ほとんど面影がないですが。

image

image

大学生で一人暮らしの娘と連絡が取れない、という親から連絡を受け、娘のマンションに行く片山(時任三郎)と倉田(高橋長英)。隣の部屋の住人に聞いても「大田原由美子さんて、誰ですか?」と返される。

隣に誰が住んでいるのかも知らず、隣人が何日か行方不明でも誰も気にもしない。「どうなってんだ?」と訝しむ二人。急激な宅地化、都市化で、新住民と元からいる住民の間にはほとんど交流もない。

image

私のマンションの隣の部屋は環境省の借り上げ宿舎ですが、県に出向して越してきた人たちはいずれも一度も挨拶に来たことがないですね(実は県庁にコネがあって、名前もわかってるんですが)。一体どういう省なんでしょうか?

image

不発弾騒ぎのあった田園プラザの住宅地。実際はあざみ野4丁目と元石川町の住宅地で、奥には本多(坂口良子)が住民を避難させた「小学校」が映っているが、神奈川県立元石川高校の校舎。

image

警官たちが現場に立ち、自衛隊の不発弾処理班のジープが到着したところ。なかなかそれらしい雰囲気。不発弾騒ぎも結構ありましたねえ。戦後80年近くにもなると、さすがに聞かなくなった。

image

呼び出された奈良(鹿賀丈史)が、自宅から桜木町駅に向かうシーン。今とは全然違っている。

不発弾騒ぎで出てきた白骨化死体。捜査の結果、近所の元農家で一人暮らしの老人・栗田(木田三千雄)と判明する。

image

町内会長の田代(幸田宗丸)と話す片山たち。電柱に「田園プラザ」の掲示が見える。

木田三千雄に幸田宗丸と来ると、私なぞは「ウルトラセブン」を思い出してしまう。

事件を振り返り、「無関心てのは、傷つけ合わないための知恵なんじゃないですか」と言う奈良。「そういう時代なのかな」と相槌を打つ倉田。片山はそんな世相に激しく反発するが…というストーリー。事件そのものはあっさり解決するのだが、ドラマとしてはかなり重いテーマでしたね。

image