私鉄沿線97分署 第52話「モーレツパパを家出でKO!!」

私鉄沿線97分署

2025-01-18

1985年11月24日放送。監督は長谷部安春。脚本は長瀬未代子。

中学生の女の子・竹内亜希が母親の失踪届を出したいと97分署を訪れる。「お父さんは?」と尋ねると、「お父さんは出したくないって…」と答える亜希。刑事たちは複雑な事情を察し、仁科(斉藤慶子)が亜希を家まで送っていく。

亜希の父(石田弦太朗)は大手の銀行に勤めるエリートサラリーマン。来月にはニューヨーク支店への赴任を控えていたが、多忙で家庭を顧みず、スキャンダルを恐れて妻の家出も無視していた。

「モーレツ」という言葉も何ともなつかしいというか、1980年代当時からしてもうすでに死語という感じでしたが。

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自宅から紙袋を持って出てきた亜希。不審に思った松元(小西博之)と田島(四方堂亘)が後をつけるところ。かなたに東急のたまプラーザ駅前店の看板が見える。石川町の住宅街で、やはりよくロケ地になる新石川公園のあたり。

こういう閑静な住宅街は40年たってもあまり変わってない。

実は亜希の母は駅前のホテルに泊まっており、亜希がこっそり着替えを届けていた。

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亜希の母親(高林由紀子)が身を潜めていたサテライトホテル。横浜市の山下町78番地にかつて「サテライトホテルヨコハマ」というホテルがあったそうで、ローズホテル(当時はホリデイ・イン横浜)と隣接していた。このローズホテルと混同されているみたいだが、あくまで別のホテルで、ビジネスホテルだったらしい。

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今は取り壊されて駐車場になったみたいで、跡地には皇朝とかいう中華料理店などが何軒か並んでいる。わびしい限り。

ドラマではたまプラーザ駅近くのホテルみたいな感じがするが、実際にたまプラーザ駅から横浜のサテライトホテルに行くとなると、今だと1時間以上かかる。当時はもっとだったかもしれませんが。

亜希の同級生の正晴の実家「魚平」のあった第二ミナモトビル。ここも97分署でよくロケ地になる。たまプラーザ駅近くの美しが丘2丁目。

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店舗は当時とほとんど入れ替わってますね。

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亜希の父を書店で認めた榊(渡哲也)。文庫本コーナーの「五木寛之」が当時を感じさせる。

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正晴が亜希をかくまっていた「桜山公園」近くの資材置き場。あざみ野の劇団四季の近くで、今はマンションになっている。第8話「暴走族にグッドバイ!」でも出てきたロケ地で、そのときは「水川公園」という名称だった。

永禅寺の榊を訪れた竹内一家。ロケ地は世田谷区千歳の東覚院で、ここもある意味97分署のホームグラウンドみたいなところ。

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小田急線と京王線に挟まれた住宅地の寺で、弘法大師ゆかりの寺だそうですが、庶民的な感じの普通の寺。それだからロケ地になったんですかね。

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